射手座新月

これまで毎月、新月のメッセージをメルマガでお届けしてきました。でも今回の新月は、少し違う形で言葉を残したいと感じたので、ブログに綴ってみようと思います。流れていく言葉ではなく、立ち止まったときに、何度でも読み返せる場所に。

射手座の新月について、後ほど詳しく綴っていくのですが大きなテーマとして「どこへ向かって生きていきたいのか」を問いかけられているタイミングになっていました。自分が本当に大切にしたいこと、これからの方向性、外側の価値観よりも自分の内側の信じたいもの、そんなことを考えるきっかけが訪れていた方も多いのではないでしょうか?

わたし自身も「もっと自分の感覚を信じていいんだよ」という言葉が、何度もここ最近のジャーナルには出てきていました。つい周りにある正解を追いかけようとしてしまう。そんな時は色んなことが上手くいかなくなったり、なんだか焦ったり、心地よさを感じられずにいたり。でも、やっぱり大事にしたいことは「自分の内側にあったこと」を改めて再確認して、ひとつひとつ重たくなっていた着ぐるみを脱いでいた。そんな最近を過ごしていました。このブログが、あなたが自分の内側に戻るきっかけになったら嬉しいです。

新月は「新しい始まり」「願いを意図する日」と言われることが多いですが、本質はもう少し深いものだとわたしは感じています。新月とは、何を手に入れたいかを決める日というよりも、どんな方向へ生きたいかを思い出す時間。外に向いていた意識を、いったん内側へ戻し、これからの流れに“意図”をそっと置く。そんな感覚なんです。もちろん何を手にいれたいかというゴールは大切。けれど、それが本当に自分の内側からの願望なのかを見極める必要がある。欲しいと思っていたもの、叶えたいことは、いつからか結果ばかりにフォーカスが当たったり、そもそも外側の評価や、何かしらの不足感から生まれている欲であることも多いから。本当の願望というのは「内側から湧き上がるもの」であることを、痛感しています。

今回は射手座の新月

射手座の象徴は「矢」。この矢は、勢いよく何かを射抜くためのものではなく“方向性”を示す象徴であること。つまり結果を達成するためのやり方を考えるのではなくて、どこへ向かって放つのか。その方向は、本当に自分の内側から来ているのか。

今、あなたの矢は誰の価値観に向いていますか?

「自分軸」という言葉は、ときに“わがまま”や“自分勝手”と誤解されがちですが、本来はそういう意味ではありません。

自分軸とは、外の評価や正しさよりも、内側の静かな納得を基準に生きること

ヨガ哲学では、心が静まったときに現れる意識の奥に、本来の自己があると考えます。

無理に願いをひねり出さなくても、静かになると、「本当はこう生きたい」という方向性は自然と浮かび上がってくる。

射手座新月は、その内なる方向感覚を思い出すための新月です。

射手座新月のキーワード

今回の新月を象徴するキーワードを挙げてみます。

真実・自由・方向性・探究・信念

視野の拡大・物事への意味づけ・未来への信頼

この中で、今のあなたが一番気になる言葉はどれでしょうか。

射手座新月におすすめのジャーナリング

答えを出そうとしなくて大丈夫です。感じたことを、そのまま書いてみてください。

誰かの期待ではなく、私が信じたい価値観は?

もし怖れがなかったら、どこへ矢を放つだろう?

2026年の私は、どんな在り方を大切にしていそう?

すべて書かなくても大丈夫。
ひとつだけ選んで、ゆっくり向き合ってみてください。

矢を放つ準備ができていなくても、
はっきりとした目標がなくても大丈夫。

ただ、
「どんな方向へ生きたいか」を感じるだけで、
人生の流れは少しずつ整いはじめます。

この射手座新月が、
あなた自身の内なる真実に
そっと触れる時間になりますように。